店長のブログ :
お手本2024-09-13 by 松岡
虎雄がブログのお手本にしたいと思った記事を紹介します。
読売新聞 2024.9.4掲載 編集手帳
「いまほどたばこの害が叫ばれていなかった昭和時代、文化人の愛煙家は少なくなかった。吉行淳之介さんがさる舞台俳優のエピソードを随筆に書き留めている。
マイルドセブンという往時を代表するたばこの銘柄が主役となる。俳優はそれを買うのに、店のおばさんになぜか『11PM(イレブンピーエム)ください』と言ってしまった。テレビの深夜番組と間違えたのだ。すると、おばさんは『はいはい、セブンイレブンね』
ふしぎな展開はこれで終わらない。おばさんの手からマイルドセブンが出てきたという(『やややのはなし』文春文庫)
いま残っているのはコンビニの名前のみである。セブンイレブン いい気分・・・というCMが耳なじみ、海外から入った流通スタイルを新しく感じたものである。その企業がカナダの流通大手から買収の提案を受け、是非を検討中だという。きめ細やかな品ぞろえですっかり日本化し、災害時には地域と協力する仕組みも作られている。昭和からの長い付き合いを思いつつ、外資に買われることに抵抗を覚える向きは多いのではないか。
『セブンイレブンください』 結果はいかに。」

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