店長のブログ :
決意表明2024-05-08 by 松岡
新型コロナ5類移行から今日で1年。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざそのままに、今年のゴールデンウィークはどこの観光地も大混雑!円安効果も伴って海外からの観光客が溢れていました。
音楽家にとって致命的とも言える難聴が徐々に進行した為、1802年春にウィーン郊外のハイリゲンシュタットに移り住んだベートーベン。苦悩を克服して、秋になって弟2人に宛てて書いた手紙の内容は・・・
「私はここ6年ほど、治(なお)る希望の無い病に侵されている。私には耳の衰えを打ち明けることが出来なかったのだ。聴覚は音楽家にとって完璧なものでなければならないものだから。フルートの音色が、羊飼いの歌声が、隣の人に聞こえて私には聞こえないことが、どれほど屈辱だったことか。そのことが私を絶望に追いやった。そして私が自分の人生を終わらせるまで、あと少しだった。そんな私を芸術だけが引き留めてくれたのだ。音楽家として使命を果たすまで死ぬことは出来ないのだと悟ったのだ。死よ、望むときに来るがいい。私はお前に勇敢に立ち向かうだろう。」(ベートーベン『ハイリゲンシュタットの遺書』)
苦悩を克服し、音楽家として生きる決意表明ですね!

|