店長のブログ :
泰山鳴動して鼠一匹!?2023-07-05 by 松岡
「2023年8月1日以降、PayPay株式会社が発行したPayPayカード以外のカード決済不可」と5月2日に発表したZホールディングス。ところが6月22日に「前回発表内容を変更します。他社カード決済不可になる期日を8月1日から2025年1月以降に見直します。一部のユーザーを困惑させたことを反省しております。」と訂正。決断したにもかかわらず、一度もやらないままでの見直しです。
世界最大のクレジット会社VISAブランドで直近1年間に全世界で決済された金額は1.690兆円。VISAが受け取ったのは3兆円。流通総額に対して売り上げは0.2%。
そこから経費を引いて利益は1.6兆円。流通総額の0.1%だけがVISAの利益。
世界2位のMasterCardの年間決済総額は1004兆円、売り上げは2.4兆円。決済金額の0.2%。利益は1.1兆円で決済金額に対してわずか0.1%。
楽天カードの年間決済金額は14.4兆円、売り上げ0.4兆円。決済金額に対して2.9%。決済手数料の他に金利で稼ぐから高い。(分割払い、リボ払い)利益は300億円。決済金額の0.2%にすぎない。
それに対して、PayPay株式会社は年間220億円の赤字。
だからPayPayカードに切り替えて下さいというのは最大利益率を目指す責務がある民間企業としては極めて合理的な決断でした。なのに「一部のユーザーを困惑させることになった事を反省しております。」とメーセージして他社カード不可の決断を実行することなく延期。とりあえず一回はやってみて実績を把握。その結果で判断すれば良かったのでは?と思う虎雄です。

|