店長のブログ :
蟻の一穴?2023-03-18 by 松岡
急激な金利上昇が原因で総資産2090億ドル、全米16位のシリコンバレー・バンクが破綻しました。
リーマン・ショック後「最大規模」の銀行破綻です。
シリコンバレー・バンクは技術系スタート・アップ企業との取引がメインでした。
技術系スタート・アップ企業には、期待する投資家やベンチャー・キャピタルから沢山お金が入って来ます。一方でシリコンバレー・バンクはスタート・アップ企業がビジネスを拡大する時に融資。ところが融資は少なく、預かりが極端に多いので、預かった資金の70%を期間の長いモーゲージ債や国債に投資していました。アメリカで金利が急騰した為、長期債の価格が下落。それで財務内容が悪化して経営破綻してしまったとのこと。この破綻で金融不安が拡大。銀行株が大きく下落しました。
シリコンバレー・バンクが破綻した理由は以下の2つが原因とされています。
1.財務のリスク管理ができていなかった預金は逃げ足の早い法人預金が中心で、運用の方は長期のモーゲージ債・アメリカ国債。株価下落による大口の法人預金引き出しに対応できなかった。
2.不良債権問題ではなく、金利上昇で破綻。
アメリカで保護される預金は通常25万ドル(3.300万円)ですが、今回は特別措置として預金全額を保護。
これから連鎖破綻があるのか?FRBの更なる金利上昇はあるのか?が注目されています。

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