店長のブログ :
いい人生とは?ー22022-05-03 by 松岡
解剖学者養老孟司さん(84歳)の言葉です。
この歳になると、一番の気がかりは死ですよね。最近、知り合いの死によく遭遇します。若い頃解剖をやっていたから、死んだらどうなるかはわかっています。私が死んでも私には関係ない。「知ったことか。」ですよね。そう思うと非常にラクです。でも、「誰が困るのか?」と考えると、まず連れ合いが困ります。皆さんが死んで困るのは周りの人。「子供に迷惑はかけたくない」そう思う人、多いでしょう?人生は結構人の為にあるんです。
最近の教育は自己実現とか言って自分を立てます。
私は昭和12年生まれの古い人間ですから、自分の命は自分のものではなかった。小学生のいじめ自殺のニュースなどを聞くたびに、私たちが暗黙のうちに「自分の命は自分のもの」と教え過ぎているからではないか?と思います。「自分のものなら不愉快だったら死んでもいい」、そう考えても不思議ではない。子供が死んで一番悲しむのは親ですが、それがどうも伝わっていません。
「個性豊か」「自己実現」「自分の人生」なんてことばかりかんがえていると、人との関係がどんどん薄くなります。人間関係はうるさいから若い人は嫌います。
最近、若い人は結婚しませんが、それは、我々がずっとその方向に向かって進んで来たからです。世界全体でみると人間のやることは筋が通っているものです。(続く)

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