店長のブログ :
春の嵐2020-03-21 by 松岡
突然の風雨にビックリ!
「台風!?」
ヘルマン・ヘッセの小説「春の嵐(原題ゲルトルート)」を思い出す季節が今年も訪れました。
彼の自伝的小説「車輪の下」と共に、幾度となく読んだ作品の題名です。
原題のゲルトルートは主人公クーンが恋した美しい娘ゲルトルートの名前。一方、日本語翻訳本の題名「春の嵐」は、少年時代の不慮の事故で足が不具合になってしまった主人公クーンがゲルトルートを「春の嵐」のように熱く求める恋心。
作曲家となった主人公クーン、クーンの友人オペラ歌手ムオト、クーンに愛されムオトの妻となるゲルトルート。
少年時代に身体障害者となったクーン、「自分は美しい娘ゲルトルートにふさわしくない」と、春の嵐そのままの恋心を告白できなかった本当の理由は、彼の心が不具合になったからだと読者に伝えたかった?
自分を愛せない人が他人を愛せるとは思えません。
「私は自分を愛しています。」
心底そう思えた時、断られるリスクに関係なく、相手に思いを告白できます。
ダメ元精神は幸せへのパスポートです。
楽観は意思に属し、悲観は気分に属する。
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