店長のブログ :
一からの出直し2020-02-25 by 松岡
昨年9月6日のルツェルンでの公演をもって引退した、オランダ出身の指揮者ベルナルト・ハイティンク。nhkBSプレミアムシアターでウィーンフィル演奏会&コンセルトヘボウ演奏会を視聴しました。
演奏はもちろん、合間でのインタビューも素晴らしいものでした。
「世界には悲しいこともあるが、楽しいこともたくさんある。怖いのは時間が無いことだ。」
「あらゆる芸術の中で、音楽が一番難しい。」
「演奏が人の心に響き、影響を与えられたらいい。」
「人は与えられたもので生きるしか無い。」
ある音楽評論家の意見
「いかなる誇張表現をも排して、終始自然な流れを大切にるハイティンク。楽器それぞれのバランス処理とブレンド具合、遅過ぎず早過ぎずのテンポ設定、見事な構成力。どの瞬間も無機的にならないのは、巨匠ハイティンクの境地というべきでしょう。」
90歳で指揮者を引退した、ベルナルト・ハイティンク。
引退の決断は奥様からのアドバイス?
ベルナルト・ハイティンク
「やがていつかは指揮者を引退する時が来る。妻から、自分ではわからないでしょうから、その時が来たら私が教えてあげる、と言われた。」
ベルナルト・ハイティンク
「たとえ、演奏会が大成功で終わっても、次の日が来れば一からの出直しになる。その繰り返しで今がある。」

|