店長のブログ :
もののあわれを弾く2019-12-22 by 松岡
NHKプレミアムカフェ「漂泊のピアニスト、アファナシエフ もののあわれを弾く」を見ました。
旧ソ連から西側に亡命した過去を持つアファナシエフ。 自由を得たものの、故郷を捨てたことへの辛さを抱え続けていた時に出会ったのが日本の古典文学。 もののあわれが亡命体験と重なり、創作の源となったという。 その精力的な姿をパリ、モスクワ、京都で取材。
もののあわれを理解するロシア人ピアニスト、詩人、作家、アファナシエフ。
「西洋音楽でいえば、フルトベングラーが指揮する交響曲の無音の部分に感じるものと能の音楽には相通じるものがある。静寂の中に総ての音がある。音は静寂から生まれ、静寂の中に消えていく。」
晩秋から初冬にかけての冷たい夜、寺の和室に置かれたピアノを お湯で手を温めたアファナシエフ が弾く。
私 「満月の下、優しくて粒立ちのいい音が静寂の中で次々と生まれては消えていく。」
パートナー 「虎雄は時々詩人になる。」
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