店長のブログ :
再生のレシピ2019-10-07 by 松岡
中国清王朝を終わらせた悪女として有名な西太后も愛した幻の宮廷料理を手がけていた、 厲(れい)家のレシピを現代に引き続いでいる店「厲家菜」 豪華な満漢全席とは異なり、日常的に食べられていた料理。 本店は北京・紫禁城裏手の胡同(プートン)にある。 そこは狭い路地と昔ながらの家々が建ち並び、とてもそんなレベルの中華料理店があるとは思えない場所。路地裏の名店です。 2011年放送「旅のチカラ」、中国北京家族の厨房再生のレシピをBSプレミアムカフェで再放送された番組を見ました。 西太后の日常食「薬膳」とはどういうものだったのか? 女性料理プロデューサー狐野扶美子(この ふみこ)さんが店を客として訪れ、料理を食べて魅了された彼女は、翌日再び店を訪問。厨房に入れるよう交渉。受け入れられて4日間の厨房生活が始まりました。 初日、彼女は誰よりも早く店を訪れ、市場での買い出しに同行。 気合いが違います。 「厲家菜」では、一つの料理を1人の料理人が作り、客に提供。 料理人は皆地方出身の料理初心者。厲(れい)さん自ら1人に一つの料理を教える、家族的な触れ合いに満ちた店です。
ご主人の赴任先フランス・パリに主婦として同行。料理学校に通い優秀な成績で卒業後、フランス料理のシェフとして修行を積み、レストランを任されるまでに成長。 辞めた理由は、厨房での料理人同士のケンカ。上下関係が厳しく、包丁がある厨房でのケンカ。 料理が好きなのに、怖くて厨房には入れないので、料理プロデューサーに転向した過去を涙を交えながら語ったのは、「厲家菜」の料理人同士の雰囲気。 再生されたのは、「料理を作るのが好き」だった彼女の心でした。
狐野 扶美子さん 「どんな料理も、ある一定のレベルを超えると同じ。」
収録語、狐野扶美子さんは再び「厲家菜」を訪れたそうです。
最初の放送から8年後の、 2019年6月東京銀座店オープン、 これは狐野扶美子さんがプロデュースしたに違いありません。
厲さん 「自分が好きな料理作りを仕事にした初心を忘れないでね。」
ビジネスは人と人とのつながりが基本ですね!

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